◇三島由紀夫『愛の渇き』

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読書記録

・119冊

📖『愛の渇き』 三島由紀夫著 昭和25年6月新潮社より刊行 昭和27年3月31日発行 平成23年8月5日119刷改版 平成27年4月15日121刷 259ページ 図書

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自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/31

かくてわれ・・・・・緋色の獣に乗れる女を見たり 黙示録 第17章

P5 第1章  悦子はその日、阪急百貨店で半毛の靴下を二足買った。良人の良助の仏前に好物の朱おうちを が品切れだった 悦子は妊婦のような歩き方をする 杉本弥吉は引退してのちの生活の本拠を米殿へ移し助 三男祐輔 母親は東京の中流出 手洟テバナを禁じた 揣摩臆測(しまおくそく)根拠もないのに自分だけで勝手に推測すること 贋物の日記 S 私とて単純な心いりのこされる 女中部屋の三郎と美代 悦子は 三郎のことは別として 旦那様の喪も明けないうちにお舅さんの恋人に 

P33 第2章  悦子は明日に繋ぐべき希望を探した あの2足を三郎に渡そう 1人の少年が仰向きになった顔の上へ本を掲げて一心に読み耽っている寝姿を見た 三郎であった 彼の腕は都会の男がまず25歳にならなければ持つことのできないような見事な腕だった あの言葉の質朴な野生の果実のような重み 良人の死に殉ずるのではなく 嫉妬に殉ずる殉死 良人の死 発病前三日は家にかえらなかった 女のハンカチ 悦子が二度目の服毒の決心をした晩 良人がかえって来た それから二日のちの発病 腸チフス 私の目の前へ還ってくるのを見た 杉本家の空気は避病院をそのままではないか この有無を云わさぬ魂の腐蝕作用は

P87 第3章  燕の巣はもう空っぽだ どうかして私は良人の死に際に味わったようなおそろしい烈しい是認をまた味わいたい あれこそは幸福というものだ 三郎と美代 美代の妊娠 

P151 第4章  謙輔はそういう悦子をちょっと狂女のようなところがあると思って見た 悦子は昼食の仕度をしながら小皿を一つ割った 指にささやかな火傷を負った 明日の朝 三郎は天理へ発つわけだ 旅立ちの前の晩とあればしかたがない 美代にお暇をお出しになるまではいや 

P210 第5章  三郎が帰ってきたわ 田圃の近道を府営住宅のところからやって来るのが 今二階から見えたことよ それがおかしいの 1人なのよ お母さんの姿は見えないわ 愛する 愛さない 三郎は途方に暮れた 何とも言いようのないむつかしい女を前にして 手こずった 黙るほかはない  ・・・弥吉は慄えている

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