◇三島由紀夫『花ざかりの森・憂国』

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読書記録

📖『花ざかりの森・憂国』 三島由紀夫著 昭和43年(1968年)9月15日発行 令和2年(2020年)5月30日85刷 令和2年(2020)年11月1日新版発行 令和3年(2021年)11月15日4刷 341ページ 図書

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花ざかりの森・憂国

自分の記憶に残すためのあらすじ 2024/1/4

P7 花ざかりの森  

おおぜいの祖先 うまれた家では夜おそくよく汽車の汽笛がひびいてきた 丈たかい鉄門 母屋には祖母と母がすまっていた 薬を注いでおくれでないか坊や 祖母の死後 煕明夫人の日記と 聖書がみいだされた

解説三島由紀夫より抜粋 1941年戦時中に書かれたリルケ風な小説 若年寄のような気取りばかりが目について仕方がない 16歳の少年は独創性へ手をのばそうとして届かない 

P59 中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃

□月□日

解説三島由紀夫より抜粋 18歳(戦時中)に書かれた 短かい散文詩風の作品にあらわれた殺人哲学、殺人者(芸術家)と航海者(行動家)との対比、などの主題には、後年の私の幾多の長編小説の主題の萌芽が、ことごとく中に生き書き込まれている

P73 遠乗会

葛城夫人 息子正史は自転車を盗み売った 女に送り物をするために  夫人は女に会うために乗馬クラブへ行く 30年前に求婚を拒んだ将軍に会う 会話を 将軍はみんな忘れてしまった 馬鹿笑いをし 立ち上がる 池の向こうから房子(息子の女)が写真機のシャッターを切った

解説三島由紀夫より抜粋 戦後25歳 短編を書く技術がようやく成熟してきた時期 模写は自分も加わったパレス乗馬倶楽部の遠乗会のスケッチに何らかの物語を織り込むというやり方

P97 卵

5人の飛切朗らかな学生 端艇部の部員 朝食に生卵を飲むのがかれらの日課であった こいつらは卵だな 弁護人 検事 

解説三島由紀夫より抜粋 昭和28年6月号・群像増刊号 みとめられたことのない作 私の狙いは諷刺を超えたノンセンスにある

P117 詩を書く少年

詩はまったく楽に次から次へすらすらと出来た Rは恋愛していた 詩どころではない 自分のおでこを美しいと思い込むこと 僕も生きているのかもしれない ぞっとする 僕もいつか詩を書かないようになるかもしれない

解説三島由紀夫より抜粋 少年時代の私と言葉(観念)との関係が語れており 私の文学の出発点 

P137 海と夕焼

鎌倉建長寺裏の勝上ヶ岳へ年老いた寺男アンリ(故郷のフランス語)と1人の少年が登っていく アンリは「ああ まるで羊の群れだ。セヴェンヌのあの可愛い子羊どもはどうしたろう。・・・」アンリはアンリはペルシャの商人の奴隷になり 日本に渡った 海の夕焼け

解説三島由紀夫より抜粋 奇跡の到来を信じながらそれが来なかったという不思議

P153 新聞紙

家のあかんぼうの看護婦は胃拡張でお腹が大きい が 広間でお産をする 医師は嬰児を新聞紙に包み置かせた 新聞紙に包まって眠っている男 20年たったのだわ

解説三島由紀夫より抜粋 嘱目(ショクモク関心を持って見守る事)の風景や事物が小説家の感興を刺激し、一編の物語を組立たせた

P165 牡丹

牡丹園を見に行こう 持地主580本の牡丹 南京虐殺 女580人 隠密な方法で記念したかった

解説三島由紀夫より抜粋 嘱目(ショクモク関心を持って見守る事)の風景や事物が小説家の感興を刺激し、一編の物語を組立たせた

P175 橋づくし

小弓は42歳 かな子は22歳 満佐子 東北から来た女中みなだけ橋を渡り切る

解説三島由紀夫より抜粋 嘱目(ショクモク関心を持って見守る事)の風景や事物が小説家の感興を刺激し、一編の物語を組立たせたという以上のものではない が 「橋づくし」はもっとも技巧的に上達し、何となく面白可笑しい客観性を、冷淡で高雅な客観性を、文体の中にとり入れ得たものだと思っている  その扱う芸者の世界のスノビズムと人情と一面の冷酷

P203 女方

増山は佐野川万菊の芸に傾倒している 国文科の学生が作者部屋の人になったのも元はといえば万菊の舞台に魅せられたからである 演出家の川崎 増山は幻滅ゲンメツを知り芝居は辞めてもいい 嫉妬の行方を恐れた

解説三島由紀夫より抜粋 嘱目(ショクモク関心を持って見守る事)の風景や事物が小説家の感興を刺激し、一編の物語を組立たせた 「女方」に扱った役者の世界の壮大と卑俗と自分本位

P237 百万円煎餅

健造と清子 地道な暮らし 新世界ビル おもちゃ屋の円盤を飛ばし 百万円煎餅を買う いやなお客だ あんな気障な客ってはじめてだ

解説三島由紀夫より抜粋 嘱目(ショクモク関心を持って見守る事)の風景や事物が小説家の感興を刺激し、一編の物語を組立たせた 

P263 憂国

解説三島由紀夫より抜粋 2.26事件外伝であるが ここに描かれた愛と死の光景 エロスと大儀との完全な融合と相乗作用は私がこの人生に期待する唯一の至福であると云ってよい もし忙しい人が三島の小説の中から一編だけ三島の良いところ悪いところすべてを凝縮したエキスのような小説を読みたいと求めたら「憂国」の一編を読んでもらえればよい

P299 月

ハイミナーラ22歳 ピーター18歳 キー子19歳 鼠 ビート猿あだ名 ツイスト お月様が見えるんだよ

解説三島由紀夫より抜粋 嘱目(ショクモク関心を持って見守る事)の風景や事物が小説家の感興を刺激し、一編の物語を組立たせた 「月」に扱ったビート族の世界の疎外と人工昂揚とリリカルな孤独

解説 三島由紀夫    

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