◇村上春樹『ねじまき鳥クロニクル　第２部　予言する鳥編』

On 2023年11月5日2023年11月5日By kyoumama216

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📖『ねじまき鳥クロニクル　第２部　予言する鳥編』　村上春樹著　1994年4月12日火曜日　5刷1995年10月10日　356ページ　図書

自分の記憶に残すためのあらすじ　2023/11/3

1984年7月から10月

P7　1．できるだけ具体的なこと、文学における食欲

間宮中尉をバス停に見送り　クミコは帰ってこなかった　加納マルタから猫について電話　大村酒店から代金の電話　クリーニング店へ妻がブラウスとスカートを持って行った

P25　2．この章では良いニュースはなにひとつない

電話を待つが　笠原メイに会いに行き会社に妻がいるか電話をしてもらう　妻は出勤していない　夢で加納クレタと　電話の女と入れ替わる

P45　3．綿谷ノボル語る、下品な島の猿の話

綿谷ノボルと加納マルタとホテルのコーヒールームで会う　クミコが離婚をしたい　君の頭の中は殆んどゴミや石ころみたいなもの　綿谷ノボルに下品な島の下品な猿の環境の話をする　あなたが本当はどういう人間かよく知っていますとはったりで言う　マルタはあなた自身の力で手で勝ち取るしかない　僕は野生の王国　叩かれたら叩きかえす

P62　4．失われた恩竉、意識の娼婦間宮中尉からの手紙　（オンチョウ神や主君から受ける恵み）

自分の人生を何かの拍子に失い40年以上生きてきた　人生は限定されて光が差し込むのはほんの短い期間　本田に導かれて岡田と会えた　クレタが家の中にいて　綿谷ノボルとの関係は　肉体の娼婦　今は意識の娼婦 P77　5．遠くの町の風景、永遠の半月、固定された梯子縄梯子懐中電灯水筒をナップザックに入れて井戸の底へ入る

P91　6．遺産相続、クラゲについての考察、乖離の感覚のようなもの井戸の底（カイリ　そむき結びつきが離れる）

クミコと会った頃を思い出す　病院の待合室　遺産相続の件で　クミコは母親の入院　水族館でデート　クラゲに夢中　縄梯子を確かめる　眠る

P111　7．妊娠についての回想と対話、苦痛についての実験的考察

井戸の中夜の7時半　梯子はある　結婚3年目に妊娠　北海道に出張中に1人で堕胎手術したと電話　バーでウイスキーを飲み歌手がマジックをする

P130　8．欲望の根、208号室の中、壁を通り抜ける

井戸の底での夢　綿谷ノボルがテレビで　208号室に電話の女　あの男があたなを見つけたら殺してしまうかもしれない　壁は巨大なゼリーのよう僕は壁を通り抜けているんだ女の舌が口の中へ右頬上に激しい熱を感じた

P142　9．井戸と星、梯子はどのようにして消滅したか

目が覚めても右頬上に熱いほてりを感じつづけた　眠りの間に梯子が消えた　笠原メイが梯子を上げたあなたはかなり変わっている人　

P156　10．人間の死と進化についての笠原メイの考察、よそで作られたもの

笠原メイが2度目にやってきたのは午後3時過ぎ　死んでいくのはどんな気持ちなのか好奇心　井戸の蓋は塞がれた

P168　11．痛みとしての空腹感、クミコの長い手紙、予言する鳥

笠原メイはやってこない　加納クレタが来る　梯子を垂らす　加納クレタの姿はない　僕は家に戻る飲み食べシャワー　クミコからの長い手紙さようなら

P199　12．髭を剃っているときに発見したもの、目が覚めたときに発見したこと

加納マルタから電話　だれが見てもわかる身体的変化　気を付けてください　井戸の中にクレタが　髭をそると右頬上にアザが　

P219　13．加納クレタの話の続き

隣に寝ていたのは加納クレタ　全くの裸　服は何処かでなくした　綿谷ノボルに肉体を2つに裂かれた

P238　14．加納クレタの新しい出発

それから体を売るのをやめた　クレタ島に一緒に行きませんか　行かないと岡田様になにか悪い事が起こります

P259　15．正しい名前、夏の朝にサラダオイルをかけて焼かれたもの、不正確なメタファー

僕がネジをみつけて巻くことができたらまともな生活が戻るだろうか　私にはわかりません　手紙などを庭で焼くクミコの物を捨てる　スーツケースを買う

P281　16．笠原メイの家に起こった唯一の悪いこと、笠原メイのぐしゃぐしゃとした熱源についての考察

笠原メイから電話　そのあざはどうしたの　家族3人は伊豆の別荘へ　悪いことはとことん退屈なこと　昨日の夜にメイも井戸に入った　熱源みたいになり自分の手に負えなくなるそれで無茶苦茶なことをする　バイクに乗っている時運転している子を後ろから目隠し　男の子は死んだ　ぐしゃぐしゃをおびき出し潰してしまいたい　

P301　17．いちばん簡単なこと、洗練されたかたちでの復習、ギターケースの中にあったもの

叔父に電話　クミコと離婚し暫くの間この場を離れてみたい　叔父来る　離婚が理解できてないだろう　自分の目でものを見る訓練をし時間を掛けてある意味では一番洗練された復習なんだ　新宿で人の顔を見て過ごす　話し掛けた身なりのいい中年の女性　あなたお金はあるの？札幌のスナックバーで歌っていた男の後を追う　バットで殴られバットで殴りバットを持ちバスに乗り家に帰る　逃げるべきではないのだ

P328　18．クレタ島からの便り、世界の縁から落ちてしまったもの、良いニュースは小さな声で語られる

結局僕はクレタ島へは行かなかった　できるものならクミコを取り戻したい　この世界に引き戻す　クレタは危険だからクレタ島に連れて行きたい　眩暈がした　ここは血なまぐさく暴力的な世界で強くならなくては生き残れない　小さな音に耳を澄ませていることも大事なこと　８月の終わりにはがきが届く　クレタ→クミコ　眠るように夢を見るように温かい泥の中に寝転んでいるように　クリーニング店へ　間宮中尉に手紙を書いた　間宮中尉も井戸に　そこで何かにめぐり合うことを求めている　メイが家に来る　宮脇さんの家が昨日から取り壊されている　私はたぶん学校に戻る　ねじまき鳥さんに会ったおかげで　ねじまき鳥さんは好きだけど駄目になっていくところを見たくない　もう少しましな世界に戻ろうと思う　ここは市営プールでありながら井戸の底　僕は何かを見逃している　あの女はクミコだった　彼女は切実に必要とし激しく求めていた　必死に何か大きな秘密を僕に伝えようとしていた　僕の体を闇の中で淡い膜でやさしく包んだ　それはそこにあるのだ　踏みとどまり　待たねばならない

【会う＝人と会う　合う＝一致　遭う＝好ましくないことに偶然あう】

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